Teamsの議事録作成を自動化するツール4タイプを比較【2026年版】

Teams議事録を自動化する4タイプ(Copilot・Notta・Minuto・ChatGPT等)を価格・日本語精度・セキュリティ・導入しやすさで比較。2026年3月時点の最新情報をもとに、自社に最適なツールを選ぶための判断基準を解説する。

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「Teamsの議事録、どのツールで自動化すればよいか判断できない」——担当者から頻繁に聞く声だ。リアルタイム文字起こし型からMicrosoft 365統合型まで、アプローチは複数あり、価格・セキュリティ・日本語精度がそれぞれ異なる。本記事では2026年3月時点の最新情報をもとに4タイプ・主要5ツールを整理し、自社の状況に合った選び方を提示する。


Teams議事録を自動化する4つのタイプとは?

Teams議事録の自動化ツールは、「音声・テキストデータをどこで・どのように処理するか」によって4タイプに分類できる。タイプが違えばセキュリティリスクも導入コストも大きく変わるため、ツール名よりも先にタイプを把握することが選定の第一歩だ。

タイプ1:リアルタイム文字起こし型

AIボット(ノートテイカー)がTeams会議に自動参加し、音声をリアルタイムで文字起こしして議事録を生成するタイプ。NottaやFireflies.aiが代表例だ。

強み

  • 会議終了直後に議事録が完成する
  • 録音・文字起こし・要約が一気通貫で完結する
  • カレンダー連携で会議を自動検知して参加できる

弱み

  • AIボットが会議室に入室するため、参加者への事前告知が必要なケースがある
  • 音声データが外部クラウドに送信・保存されるため、機密会議での利用は要検討
  • IT管理者によるサードパーティアプリの許可設定が必要になる場合がある

タイプ2:トランスクリプト変換型

Teamsが標準で出力するトランスクリプト(文字起こしテキスト)をAIに入力し、議事録フォーマットへ変換するタイプ。Minutoがこのアプローチを採用している。

強み

  • 音声データをクラウドに送信しないため情報漏洩リスクが低い
  • 追加のIT設定が不要で、テキストをコピー&ペーストするだけで使い始められる
  • Teamsの利用ポリシーを変更せずに導入できる

弱み

  • Teams側でトランスクリプト機能を事前に有効化しておく必要がある
  • リアルタイムの自動起動はできず、会議終了後の作業が発生する

タイプ3:Microsoft 365統合型

Copilot for Microsoft 365のように、Teams自体に組み込まれたAI機能を使うタイプ。外部ツールの追加契約なしにMicrosoft環境内で完結する。

強み

  • 追加ベンダーの管理が不要でIT部門の負担が少ない
  • Microsoftのセキュリティ基盤上で動作し、入力データが学習に使用されない設計
  • TeamsチャットやOutlookとのデータ連携がシームレス

弱み

  • 月額3,148〜4,497円(税抜)の追加ライセンスコストが発生する(2026年3月時点)
  • 既存のMicrosoft 365ライセンスに加えて購入が必要
  • Teamsを使わない会議には適用できない

タイプ4:ChatGPT等の汎用AI型

ChatGPTやClaudeなどの汎用AIに、Teamsのトランスクリプトを貼り付けてプロンプトで議事録を生成するアプローチ。ツール費用が低く抑えられる一方、毎回プロンプトを組み立てる手間が発生する。

強み

  • 追加ツール導入が不要でコストが最小
  • プロンプト次第で出力フォーマットを自由にカスタマイズできる

弱み

  • 毎回同じ品質を保つためのプロンプト管理が必要
  • ChatGPT無料版では入力データが学習に使われるリスクがある(Team/Enterpriseプランは対策済み)
  • 文字起こし作業は別途行う必要がある

詳細なプロンプト活用法はChatGPTで議事録を作るプロンプト完全ガイドで解説している。


タイプ別の主要ツール機能比較表

2026年3月時点の公開情報をもとに、主要5ツールを6軸で比較した。

ツール タイプ 日本語精度 価格帯(月額・税抜) 導入しやすさ セキュリティ
Copilot for Microsoft 365 統合型 3,148円〜(Business)/ 4,497円〜(Enterprise)※ユーザーあたり Microsoft 365ライセンス保有者はそのまま追加可。IT管理者の設定が必要 高(Microsoftセキュリティ基盤。学習非使用)
Notta リアルタイム文字起こし型 無料プランあり。Proは月額1,980円〜 カレンダー連携でTeams会議を自動検知。IT管理者の外部アプリ許可が必要 中(音声データが外部クラウドに送信される)
Minuto トランスクリプト変換型 高(AIが日本語議事録フォーマットで出力) Freeプランは月5回まで無料。有料プランあり テキストを貼るだけで使用開始。IT設定不要 高(音声データ不使用。テキストのみ処理)
ChatGPT(Team/Enterprise) 汎用AI型 中〜高(プロンプト品質に依存) Teamは月額約3,000円〜(ユーザーあたり) Teamsトランスクリプトを貼り付けるだけ。ただしプロンプト設計が必要 中〜高(Team/Enterpriseは学習非使用)
Fireflies.ai リアルタイム文字起こし型 中(英語ネイティブ設計。日本語は69言語対応のうちの一つ) 無料プランあり。Proは月額約10ドル〜 Teams会議へのBot参加設定が必要 中(音声データが外部クラウドに送信される)

※Copilotの料金は2026年7月に改定予定。最新価格はMicrosoft公式ページで確認を。

ツール選択のポイント補足

日本語精度については、Copilot・Notta・Minutoは日本語対応に力を入れており実務レベルで使用可能と評価されている。Fireflies.aiは英語での設計が基本であり、日本語議事録の品質はCopilotやNottaと比べてムラが出やすい。

価格帯で見ると、月5回程度の利用であればMinutoのFreeプランか、Notteaの無料プランで対応できる範囲だ。全社的な本格導入を検討するなら、Copilotのライセンスを含めたトータルコストの試算が必要になる。

セキュリティの観点では、音声データをクラウドに送信しないMinuto(トランスクリプト変換型)と、Microsoftのセキュリティ基盤内で処理されるCopilotが相対的に優位だ。


Teams環境との相性で選ぶポイント

ツールのスペックだけでなく、自社のTeams運用環境との相性も選定の重要な軸だ。以下の3点を事前に確認することで、導入後のトラブルを防げる。

IT管理者の承認が必要か

リアルタイム文字起こし型(Notta・Fireflies.ai)は、Teamsにサードパーティのアプリやボットを接続する設定が必要になる。テナント管理者がアプリの許可ポリシーを設定していない環境では、IT部門の協力なしに導入できない。

一方、Minuto(トランスクリプト変換型)はブラウザ上でテキストをコピー&ペーストするだけのため、IT管理者の承認手続きが不要だ。PoC(概念実証)や部門単位の先行導入を素早く行いたい場合は、この点が大きなアドバンテージになる。

Teamsのデータが外部に出るか

各ツールがどのデータを、どの国のサーバーで処理するかは、情報システム部門やコンプライアンス担当が必ず確認すべき事項だ。

ツール 音声データの外部送信 データ保存場所の透明性
Copilot for Microsoft 365 なし(Microsoft環境内で処理) 高(Microsoft Trust Center公開)
Notta あり(Nottaクラウドへ送信) 中(プライバシーポリシーに記載)
Minuto なし(テキストのみ処理) 高(音声データを扱わない設計)
ChatGPT Team/Enterprise あり(OpenAIへ送信) 中〜高(Enterpriseは契約上学習非使用)
Fireflies.ai あり(Firefliesクラウドへ送信) 中(SOC 2 Type II取得)

機密情報を含む会議が多い業種(金融・医療・法務・官公庁関連等)では、音声データを外部に送信しないCopilotまたはMinutoの採用を優先的に検討したい。

既存のMicrosoft 365ライセンスとの関係

Copilot for Microsoft 365は、Microsoft 365 BusinessまたはEnterpriseのライセンスを既に保有していることが前提条件だ。Teamsの無料版や個人版のMicrosoft 365では利用できない。

既にEnterprise E3/E5を契約している大企業であれば、追加ライセンス費用のみでCopilotを使い始められるため費用対効果が高い。一方、中小企業でMicrosoft 365 Businessの基本プランを利用している場合は、Copilot Businessプラン(月額3,148円〜)への移行コストも含めた試算が必要だ。

Microsoft 365を契約していない、または契約ライセンス数が少ない場合は、NottaやMinutoのような独立したサービスのほうが費用対効果が高くなる場合が多い。


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選定基準チェックリスト

以下のチェックリストを用いて、自社の優先事項を整理してほしい。

セキュリティ要件

  • 機密情報を含む会議での利用を想定している
  • 音声データを外部クラウドに送信することについて、情報システム部門の承認が必要
  • データの保存場所・処理国を明示できるツールが必要
  • SOC 2またはISO 27001等のセキュリティ認証を取得しているツールを選ぶ必要がある

上記に多く当てはまる場合: Copilot for Microsoft 365またはMinutoを優先検討

予算

  • 1ユーザーあたり月額3,000円以上のツール費用を確保できる
  • 全社展開ではなく、まず小規模で試したい
  • 無料プランで機能を検証してから判断したい

コストを抑えたい場合: MinutoFreeプラン(月5回無料)またはNottaの無料プランからスタート

日本語対応

  • 会議は日本語のみで行われる
  • 日本語固有表現(人名・地名・業界用語)の精度が重要
  • 英語・日本語混在の会議もある

日本語専業の場合: Copilot・Notta・Minutoが上位候補 → 多言語対応が必要な場合: Notta(58言語対応)またはFireflies.ai(69言語対応)

導入スピード

  • IT部門の設定変更なしに今日から使い始めたい
  • 稟議・契約フローを経ずに部門単位でPoC実施したい
  • 全社一斉展開を前提に正式導入の準備を進めている

即日導入が必要な場合: Minuto(ブラウザのみで使用可)またはChatGPT Team → 正式導入を検討中の場合: Copilotのトライアルライセンスを申請して評価する

利用頻度

  • 週に10件以上の会議で議事録が必要
  • 月に数回程度の利用を想定している
  • 特定のプロジェクト期間中のみ使用する

高頻度利用(週10件以上): Copilotまたはリアルタイム型(Notta等)でフルオートメーションが合理的 → 低〜中頻度: 無料プランまたは従量課金制のサービスでコストを抑えられる


まとめ

Teams議事録の自動化ツールは、「どこで・どのように音声・テキストを処理するか」によって4タイプに分かれる。選択時の比較軸を整理すると以下のとおりだ。

優先事項 推奨ツール
セキュリティ最優先・Microsoft環境統一 Copilot for Microsoft 365
IT設定なし・低コストで即日スタート Minuto(Freeプラン)
リアルタイム自動生成・多言語対応 Notta
カスタマイズ性重視・既存ChatGPT契約あり ChatGPT Team/Enterprise
グローバルチーム・英語メイン Fireflies.ai

単一ツールですべての要件を満たすことは難しい。まずセキュリティ要件と予算を固め、小規模なPoCで品質を検証してから全社展開を判断するアプローチが現実的だ。

Teams議事録の自動化全般についてはTeamsの議事録を自動作成する方法まとめ、複数のAI議事録ツールのより広範な比較はAI議事録ツール5社比較も参照してほしい。


よくある質問

Q. Copilot for Microsoft 365だけで議事録は十分か?

Copilotは会議の要約・決定事項の抽出・フォローアップタスクの提案など、議事録に必要な主要機能を網羅している。Teamsをメイン会議ツールとして使用しており、既にMicrosoft 365 EnterpriseまたはBusinessを契約している組織であれば、Copilotのみで運用を完結させることは十分に現実的だ。

ただし、以下のケースでは他ツールの補完が有効になる。

  • Teams以外の会議ツール(Zoom・Google Meet等)も併用している場合
  • 議事録の出力フォーマットをTeamsの標準フォーマット以外でカスタマイズしたい場合
  • コスト最優先で月数回程度の利用しかない場合

Q. 外部ツールをTeamsに接続するセキュリティリスクは?

リアルタイム文字起こし型(Notta・Fireflies.ai等)では、AIボットが会議に参加して音声をリアルタイムで外部クラウドに送信する。主なリスクと対策は以下のとおりだ。

主なリスク

  • 音声データが海外サーバーに保存されるケース
  • 外部ベンダーのセキュリティインシデントによるデータ漏洩
  • 参加者が外部ボットの録音に気づかないケース

対策

  • 利用するツールのSOC 2・ISO 27001等のセキュリティ認証を確認する
  • 使用規約でデータの学習利用非使用を明示しているかを確認する
  • 会議前に参加者へ録音・文字起こしを行う旨を告知する
  • 機密度の高い会議ではボット参加を無効化するルールを設ける

トランスクリプト変換型(Minuto等)は音声データを送信しないため、このリスクカテゴリには該当しない。

Q. 無料で使えるTeams議事録自動化ツールはあるか?

無料プランを提供している主なツールは次のとおりだ。

ツール 無料枠の内容
Minuto 月5回まで無料。クレジットカード不要
Notta 月120分の文字起こし(1ファイル最大3分)
Fireflies.ai 無料プランあり(文字起こし保存容量に制限)
ChatGPT(無料版) Teamsトランスクリプトの貼り付け処理は可。ただしデータ学習の懸念あり

「まず試してから判断したい」という場合は、MinutoのFreeプランが最も手軽に始められる選択肢だ。トランスクリプトをそのまま貼り付けるだけで動作し、追加設定は不要だ。

Q. Teams以外の会議ツールも併用している場合はどうすべきか?

ZoomやGoogle MeetとTeamsを併用している組織では、複数ツールに対応した議事録ソリューションを選ぶことで管理コストを一本化できる。

  • Notta: Teams・Zoom・Google Meet・Webexの全てに対応したBotによる自動参加が可能
  • Fireflies.ai: 主要会議ツール全般に対応
  • Minuto: 会議ツールを問わずトランスクリプトを貼り付けるだけで使用可能(ツール依存なし)
  • Copilot: Teamsのみ対応。Zoom等の会議には使用できない

Copilotは機能・セキュリティの完成度は高いが、Teamsへの依存が課題となる。複数ツール環境ではNottaまたはMinutoのような、ツールを選ばないサービスを中核に据えるアプローチが現実的だ。


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