無料で使えるAI議事録ツールの実態|制限・精度・隠れコストを検証

AI議事録ツールの無料プランを徹底比較。Notta・Otter.ai・tl;dv・Fireflies.ai・Minuto・ChatGPTの無料枠・制限・セキュリティリスクを2026年3月の最新情報で検証する。

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「AI議事録ツールを試したいが、まず無料で使えるか確認したい」——そう考えている担当者は多い。しかし各ツールの「無料」には、月間利用回数・データ保存期間・エクスポート制限・セキュリティリスクといった見えにくい条件が絡み合っている。本記事では2026年3月時点の最新情報をもとに、主要6ツールの無料プランを正直ベースで検証する。無料の限界を正確に把握したうえで、自社の用途に合った判断をしてほしい。

なお、各ツールの有料プランを含む機能・価格・セキュリティの詳細な比較はAI議事録ツール5社比較で別途解説している。本記事は無料プランの実態に焦点を当てた検証記事として読んでほしい。


無料AI議事録ツールの「無料」はどこまで無料か?

AI議事録ツールの「無料プラン」と一口に言っても、その実態は大きく異なる。無料で使える範囲には主に4種類の制限が存在する。

回数・時間制限(月○回まで)

最も一般的な制限が、月間の利用回数または利用時間の上限だ。

  • 「月120分まで」「1回3分まで」のように時間で制限するタイプ(Notta)
  • 「月300分まで」「1回30分まで」のように時間で制限するタイプ(Otter.ai)
  • 「月5回まで」のように回数で制限するタイプ(Minuto)
  • 「AIサマリーは生涯10回まで」のように特定機能に上限を設けるタイプ(tl;dv)

1回あたりの上限が短い場合、通常の会議(60〜90分)に対応できないケースもある。Nottaの無料プランは1回3分という制限があるため、業務会議での利用は実質不可能だ。

保存期間制限

生成した議事録・録音データをどれだけの期間保持してくれるかも重要な観点だ。無料プランでは保存期間に制限があるツールが多く、Otter.aiの無料プランは30日間のデータ保持のみとなっている。保存期間が短ければ、議事録を別途エクスポートして管理する手間が生じる。

エクスポート制限

生成した議事録をPDFやWord形式でダウンロードできるかどうかも、無料プランでは制限されるケースがある。エクスポートが制限されていると、ブラウザ上で閲覧するだけとなり、社内共有や保管の手間が増える。

機能制限(辞書・テンプレート等)

話者識別・カスタム辞書(固有名詞・社内用語の登録)・テンプレート変換・チーム共有・CRM連携といった付加機能は、多くのツールで有料プラン限定となっている。基本的な文字起こしと要約は無料で使えても、業務効率化に直結する機能は有料に移行しなければ利用できない設計が一般的だ。

「無料」と「無料トライアル」の違い

「無料プラン」と「無料トライアル」は似て非なるものだ。無料プランは期間制限なく継続利用できる代わりに機能・利用量が制限される。無料トライアルは全機能を一定期間(7〜14日が多い)使えるが、期間後は課金が発生する仕組みだ。ツールのWebサイトで「無料」と記載があっても、それが永続的な無料プランなのかトライアルなのかを必ず確認してほしい。本記事の比較対象はすべて「永続的な無料プラン」に限定している。


主要ツールの無料プラン比較表

以下は2026年3月時点における主要6ツールの無料プランを比較した一覧だ。各ツールの無料枠・主な制限・日本語対応状況・データ保存ポリシーをまとめた。

無料プラン概要比較表

ツール名 無料枠 1回あたり上限 日本語対応 データ保存 主な制限
Notta 月120分 3分 高(日本語特化) アカウント存続中 1回3分制限で業務会議に非対応。エクスポート制限あり
Otter.ai 月300分 30分 中(2025年対応開始) 30日間のみ 保存期間30日。英語主力で日本語精度は発展途上
tl;dv 録画・文字起こし無制限 制限なし 中(30言語対応・UIは英語のみ) 3か月で自動削除 AIサマリーは生涯10回まで。UIが英語のみ
Fireflies.ai 800分/シート(ストレージ) 2時間 中(100言語・UIは英語のみ) ストレージ上限あり AI機能は月20クレジット。CRM連携・エクスポートは有料
Minuto 月5回 制限なし 高(日本語特化) セッション内処理 月5回超は有料。音声データは送信しない
ChatGPT(無料版) 制限あり(GPT-4oは都度上限) 約10,000文字 履歴保存のみ 文字起こし機能なし。プロンプト手入力が必要

各ツールの無料プラン詳細

Notta(無料プラン)

月120分・1回3分という制限は、実際の業務会議への利用を想定していない水準だ。30分の定例会議でも、1回3分の上限にすぐに達する。無料プランは「操作感のお試し」として割り切るべきであり、業務導入にはPremiumプラン(月額1,185円〜、年払)への移行がほぼ前提となる。

Otter.ai(Basicプラン)

月300分・1回30分という制限は比較的緩やかで、週1〜2回の会議なら対応できる。ただし保存期間が30日と短く、議事録の長期保管には向かない。日本語対応は2025年に開始されたばかりで精度は改善中だが、英語圏向けの設計思想が強い。英語中心の会議環境でのお試し利用には有効だ。

tl;dv(Freeプラン)

録画・文字起こしが無制限という点では最も太気前の良い無料プランに見えるが、AI機能(サマリー・ミーティングノート)は生涯10回という上限がある。録画保存も3か月で自動削除される。UIが英語のみのため、日本語環境では運用コストがかかりやすい。

Fireflies.ai(Freeプラン)

ストレージ800分・AI機能は月20クレジットという制限が中心だ。月20クレジットはおおよそ月20回の会議AIサマリー生成に相当するが、1クレジット消費の条件はサービス仕様によって変動する場合がある。エクスポートやCRM連携は有料プラン限定だ。

Minuto(Freeプラン)

月5回の議事録生成が無料で使える。クレジットカード登録不要のため、試し始めるハードルが低い。月4回以内の定例会議なら無料範囲で継続利用も可能だ。録音・録画機能はなく、TeamsやZoomのトランスクリプト(文字起こしテキスト)を貼り付けて処理するタイプのため、音声データはサーバーに送信されない構造になっている。日本語に特化した出力フォーマットで、決定事項・アクションアイテム・課題の整理が自動的に行われる点も特徴だ。

ChatGPT(無料版)

厳密には「AI議事録ツール」ではなく汎用AIアシスタントだ。音声の文字起こし機能はなく、会議の文字起こしテキストを自分でコピー&ペーストしてプロンプトを入力する手間が必要になる。無料版はGPT-4oの利用回数に上限があり、超過するとGPT-4o miniに切り替わる。GPT-5については1日の利用回数制限が設けられている(2026年3月時点)。専用ツールに比べてフォーマットの一貫性を保ちにくく、プロンプト設計のスキルが求められる。一方、プロンプトを工夫すれば特定の会議スタイルに合わせた議事録フォーマットにカスタマイズできる柔軟性はある。詳細はChatGPTで議事録を作るプロンプト活用法を参照してほしい。


無料ツールのセキュリティ上の注意点

無料プランを法人利用する場合、コスト以上に気にすべきなのがセキュリティリスクだ。特に以下の3点は導入前に必ず確認しておく必要がある。

無料プランは学習データに使われる可能性がある

AI議事録ツールの中には、無料プランで処理したデータをAIモデルの学習・改善に利用するポリシーを採用しているケースがある。Nottaは最上位のEnterprise以外のプランではデータがAI学習に利用される可能性があり、オプトアウトはEnterpriseプランで対応している。

無料プランで処理した会議データが学習に使われる場合、機密情報・個人情報・未公開の経営情報が意図せず外部に流出するリスクがある。会議内容の機密度に応じて、どのツールのどのプランを使うかを慎重に判断してほしい。

なお、Fireflies.aiは無料・有料を問わずユーザーコンテンツをAI学習に利用しないことをポリシーで明示している点が他ツールと異なる。

データ保持期間の不透明さ

無料プランはデータ保持期間が短かったり、保持方針が明記されていないケースがある。Otter.aiの無料プランは30日間のみの保持だが、削除後に完全にデータが消去されるかどうかのバックアップポリシーは公式ドキュメントで確認する必要がある。tl;dvは3か月後に録画が自動削除される仕様だ。

処理されたデータがいつ・どの条件で削除されるかを把握しないまま利用を続けることは、コンプライアンス上のリスクになりうる。また、クラウド上のサーバーに保存されているデータは、理論上、セキュリティインシデント発生時の漏洩リスクにさらされている。無料プランでは暗号化水準や物理的なサーバー保管場所の情報が有料プランに比べて開示されていないケースもあるため、利用条件を確認したうえで慎重に判断する必要がある。

法人利用の場合のリスク

個人の使いやすさで選んだ無料ツールを、情報システム部門の承認なく社内会議で使い始めるケースは「シャドーIT」に該当する。音声データや会議内容がクラウド上のサーバーに送信・保存されるリアルタイム型ツールを業務で使う場合は、情報セキュリティポリシーとの整合性を確認し、必要に応じてIT部門・法務部門の承認を得ることが推奨される。

セキュリティリスクの詳細は生成AIと社内情報漏洩リスクも参照してほしい。


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無料から有料への移行判断基準

無料プランを試したあとで「有料に移行すべきか」を判断する基準を整理する。

月○回以上使うなら有料が得

各ツールの無料プランには回数・時間の上限があるため、使用頻度が増えるにつれてコストパフォーマンスが逆転する。目安として以下を参考にしてほしい。

月間会議回数 推奨判断
月1〜4回程度 MinutoFreeプランで対応可能な場合がある
月5〜10回 無料プランの上限に達する可能性が高い。有料への移行を検討
月10回超 有料プランへの移行が実質必須。コストと機能の費用対効果を比較する

議事録作成に費やす時間を時給換算すると、月額1,000〜2,000円程度の有料プランは費用対効果が高いケースが多い。たとえば1回の会議で30分の議事録作成時間を削減できれば、月10回で5時間の工数削減になる。時給2,500円のビジネスパーソンが5時間を節約できれば12,500円相当の価値となり、月額1,000〜3,000円の有料プラン費用を大幅に上回る計算だ。

セキュリティ要件がある場合

機密情報を含む会議での利用、または社内のセキュリティポリシーでクラウドサービスの利用基準が定められている場合は、無料プランのまま継続するのは得策でない。有料プランはデータポリシーが明確に定められており、AI学習除外オプション・データ保存場所の選択・セキュリティ認証(SOC 2・ISO 27001等)などが整備されている。

法人での正式導入には、有料プランで契約条件・DPA(データ処理契約)を締結できる体制を整えることが望ましい。サービスによってはISMS(ISO 27001)やSOC 2といったセキュリティ認証の取得状況が有料プランの契約条件と結びついているため、IT部門や法務部門が求めるセキュリティ要件を事前に確認しておくと、移行のタイミングを逃しにくい。

チームで使い始める場合

個人の試用から組織展開に移行する際は、チームプラン・ビジネスプランへの切り替えが必要になる。個人プランでは共有・権限管理・一元請求といったチーム運用機能が使えないケースが多い。複数メンバーが使い始めた段階で、ライセンス管理や費用の一元化のためにも有料の組織プランへの移行を検討してほしい。個人が無料プランで試用を始め、チーム展開の必要性が生じた段階で組織契約に切り替えるパターンが現実的なステップだ。無料プランの試用期間中に、チーム内での定着率・運用ルール・フォーマット統一などを検討しておくと、有料移行後のスムーズな定着につながる。


MinutoのFreeプランで何ができるか

MinutoのFreeプランの具体的な内容を整理する。

月5回の議事録生成

TeamsやZoomのトランスクリプト(文字起こしテキスト)をコピー&ペーストするだけで、AIが議事録を30秒で生成する。月5回まで無料で利用でき、1回あたりの文字数上限は設けていない(長時間の会議トランスクリプトにも対応)。

クレジットカード不要

無料プランの利用開始にクレジットカードの登録は不要だ。メールアドレスとパスワードだけでアカウントを作成し、すぐに使い始められる。期限なく無料で使い続けられるため、試用後に使わなくなっても費用が発生しない。

有料プランとの主な機能差

機能 Freeプラン Starterプラン(月額980円) Businessプラン(月額2,980円)
議事録生成回数 月5回 月50回 月200回
テンプレート 標準テンプレート カスタムテンプレート カスタムテンプレート(複数)
チーム共有 なし なし あり
優先サポート なし なし あり

月5回という無料枠は、週次の定例会議が1〜2本程度の個人・小規模チームには十分な水準だ。月5回を超えて活用したい場合はStarterプラン(月額980円)への移行を検討してほしい。詳しいツール比較はAI議事録ツール5社比較記事も参照のこと。


まとめ

無料AI議事録ツールの「無料」は、ツールによって意味合いが大きく異なる。本記事で比較した6ツールの特性を以下に整理する。

ツール 無料プランの実用性 推奨用途
Notta 低(1回3分制限) 操作感の確認のみ
Otter.ai 中(月300分・30日保存) 英語会議の試用
tl;dv 中〜高(録画無制限・AI機能は10回) 録画管理重視の個人
Fireflies.ai 中(AI機能は月20クレジット) 英語・多言語環境での試用
Minuto 中〜高(月5回・制限なし) 日本語会議の本格試用
ChatGPT無料版 低〜中(手動作業が必須) 不定期・少頻度の利用

「とにかくまず無料で試したい」という場合は、月5回・クレジットカード不要のMinutoFreeプランが始めやすい。英語会議も含めて無料で使い続けたいなら、Otter.aiの月300分枠も選択肢になる。

無料プランはあくまで「体験版」と割り切り、業務での本格導入を検討する際は有料プランの費用対効果を冷静に試算することを推奨する。


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よくある質問

Q. 完全無料で無制限に使えるAI議事録ツールはあるか?

2026年3月時点では、完全無料かつ無制限で使えるAI議事録ツールは存在しない。tl;dvは録画・文字起こし自体は無制限だが、AI要約機能(ミーティングノート生成)は生涯10回まで、録画の保存期間は3か月という制限がある。ChatGPTの無料版も利用回数の上限があり、音声の文字起こし機能は含まれていない。業務での継続利用には、いずれのツールも何らかの有料プランへの移行が現実的だ。

Q. ChatGPTで議事録を作るのとAI議事録ツールの無料プラン、どちらがよいか?

用途によって異なる。会議回数が月2〜3回以下で不定期なら、ChatGPTの無料版に会議の文字起こしテキストを貼り付けて議事録を生成する方法でも対応できる。ただし、毎回プロンプトを入力する手間・出力フォーマットのばらつき・ファイルのアップロード制限といったデメリットがある。月5回以上の定型会議がある場合は、MinutoのFreeプランなど専用ツールを使った方が作業効率が高くなりやすい。ChatGPTを活用した議事録作成の詳細はChatGPT議事録プロンプト活用法も参照してほしい。

Q. 無料プランのデータは有料に切り替えても引き継げるか?

ほとんどのツールでは、同一アカウントで有料プランにアップグレードした場合、それまでに作成・保存したデータは引き継がれる。ただし、無料プランで保存期間の制限(例:Otter.aiの30日)が過ぎてしまったデータは復元できない点に注意が必要だ。有料プランへの移行を検討している場合は、保存期間が切れる前に重要なデータをエクスポートしておくことを推奨する。

Q. 無料ツールを法人で使う場合の注意点は?

主に3点ある。第一に、音声データや会議内容がクラウドサーバーに送信・保存されるリアルタイム型ツールは、社内の情報セキュリティポリシーに抵触しないかIT部門・法務部門への確認が必要になるケースが多い。第二に、無料プランではデータがAI学習に利用される可能性があり、機密情報を含む会議での利用は避けることが望ましい。第三に、無料プランは正式な契約条件・DPA(データ処理契約)の締結ができないケースがほとんどであり、法人として外部業者にデータ処理を委託する際の契約上の手当てが不十分になる可能性がある。法人での本格導入には、有料プランでの正式契約を前提とすることを推奨する。


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